Sunday, October 4, 2015

2015年生態水文学実習&森林水文生態学特論 その2

2日目

今日のメインは、流量観測です。この時間の担当は笠原先生です。

森林に降った雨の一部は土壌中や土壌表面を通って森林の外に出ていきます。このプロセスが流出です。ある程度の雨であれば、森林に降った雨は土壌中を通ってゆっくり森林の外に出ていきます。これがいわゆる洪水緩和機能です。また、雨がしばらく降ることがなくても森林からは水が出てきます。これは渇水緩和機能です。これらの森林の機能を知るためには、どういう時にどのくらいの水が森林から出て来るのかを常時観測し、知る必要があります。というわけで、そういうことを知るために、“堰”を作り、堰にたまった水の深さ(水位)を自動で観測を行っています。水位から流出量を推定するためには、定期的にマニュアルで流出量を測定する必要があります。というわけで、今回は事務所から車で10分程度、そこから歩いて15分程度にある御手洗水流域の堰に行ってきました!



マニュアルの流量観測はこんな感じで行います。



さて、今回の実習のインプットはここまで。ここからは最終日のプレゼンに向けて、作戦会議&データ解析をチームごとに解析してもらいます。使うデータは、御手洗水流域の気象データ、流量データ、グラニエ計測による蒸散データ、これらのデータは1年分あります。その他に、福岡演習林山の神サイトにあるスギ林の樹液流速データ、これは夏季数か月分、そして、今回グラニエを設置したスギ・ヒノキの樹液流速データ、福岡演習林の気象データ、今年の8月分です。この限られたデータを駆使して、何かテーマを決めて、何かを明らかにしてもらいます。難しい~!



流量観測から帰って数時間チームで相談し、夕方、計画を発表してもらいました。学生+教員から質問やコメントを出してディスカッション、そして、今日はこれでおしまい!というわけで、BBQパーティーです!わーい!!BBQが楽しくて全然写真を撮っていませんでした、、


3日目です。
今日は1日、グループワークの日。発表は4日目の朝です。
それぞれのグル―プが知恵を出し合って、解析を進めます。

議論議論議論、解析解析解析

そして、議論議論議論のあとには、解析解析解析

この日の夜、なんと深夜1時ころまでみんながんばっていたらしい。一番遅い人で、なんとなんと、朝の5時くらいまでプレゼンを作っていたとのこと。その熱心さに本当に頭が下がります。



さて、プレゼンの内容は次の記事で~




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