Monday, May 18, 2015

忠南大学の皆さんが来てくれました!

今年で3回目となる、韓国・忠南大学の実習が開催されました!森林学科の4年生の学生さんが40名程、フェリーに乗って福岡まで来てくれました!







笠原さんの講義。
忠南大学の朴先生が日本で学位を取られたので、日本語がペラペラです。
私たちは日本で説明し、その都度、
朴先生が韓国語に訳して、
学生さんに説明してくれました。

今回の私のパートはあいにくの雨、、
雨バージョンの実習内容を考えてやってみました。


というわけで、私の担当パートについて紹介します。
今回のテーマは、題して、「チーム対抗!一番呼吸の高いものを探せ!!」です。

生きている生き物は、全て、呼吸をしてCO2を出しています。人間もそうですが、森林もそうです。樹木の葉っぱ、幹や枝、根っこからは、常に呼吸によるCO2が放出されています。

土も呼吸をしています。と言っても、実際に呼吸をしているのは、根っこや微生物など、土の中に住む生き物たち。土から出てくるCO2の量は、森林から放出されるCO2の半分以上を占めるとも言われています。

というわけで、何が最も息をしているのか?各チームに考えてもらい、ひとつだけ取ってきてもらいました。そして、実際に呼吸速度を測ってみました。

ちなみに、今回は、「重量あたりの呼吸速度」です。本当は、水分を蒸発させた乾重量が良いのですが、そこまで待てないので、取ってきたそのものの重量を測定し、その重量で割った呼吸速度で対決します。


4-5人のチーム、合計8チームがそれぞれ森に出て色んなものを取ってきました。

さて、皆さんだったら何を取ってきますか?

最も呼吸速度が低かったのは、土でした。土、と言っても、4チームが色んな土を採ってきて、それぞれに異なる呼吸速度となりました。A0層と言われる土壌の表層部分を取ってきて、根っこも含まれた土を持ってきたチームは、わりと高い呼吸速度であったのに対し、根っこをわざわざ取り除き、下層の土壌を持ってきたチームはとても低い呼吸速度となりました。

土によっても、落ち葉の分解が活発に行われている場所とそうでない場所があるのですね。そして、根っこはたくさん呼吸をしているので(特に細い根っこ)、ぜひ、根っこをたくさん含んだ土を持って来てほしかったのですが、みなさん、あまり根っこには興味なさそうでした、、残念。


土以外にも、若い葉を採ってきたチームが3つありました。常緑樹よりも、展葉したばかりの落葉樹の葉っぱがとても呼吸速度が高かったです。1年のうちでも、今、まさに葉っぱは呼吸速度が高い時期みたいですよ。


さて、では、最も呼吸速度が高かったのは何だったのでしょうか?

今回の実習では、なんと「ミミズ」を取ってきたチームが優勝しました!土壌動物も森林の炭素循環に一役かっているんですね~。ミミズを取ってくるなんて、なかなか目のつけどころが素晴らしいなあ、と思いました。

(男子学生がおそるおそるミミズをつかむのに対し、女子学生がひょいひょいミミズをつかんでいました。なかなか面白い光景でした。笑)






なぜそれを選んだのか、
結果を見て、なぜそのような結果になったのかを発表してもらいました。


4日間、お疲れさまでした!
韓国女子は、とっても美人な学生が多かったです!

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