Tuesday, April 23, 2019

春先の森の様子

 4月3日、宮崎演習林の教員3人で森の様子を見に行ってきました。宮崎といえど、宮崎演習林は標高が1000m以上に位置する森が多く、針広混合林が広がっているのです。なので、4月と言えど、まだ森は静かなのですが、本格的な春にむけて準備まっただなかな様子でした。


アセビの花が満開です。
すごく小さい個体でも花をつけていました。
宮崎演習林ではシカが下層植生を食べてしまい、今残っているのはおもにアセビとシキミです。
アセビとシキミは葉に毒があるので、シカがあまり食べないみたいです。
アセビの森が広がっています。





この日の大きな目的である、アセビの丸太を採取している様子。
こんなに小さくても、年輪を数えると100年以上の高齢だったようです。
年輪がとても細かい~~~

嬉しそうにツルを採る様子。
サルナシを採ったのですが、死んでいました。。

サルナシの導管水を味見する様子。
サルナシは根圧がすごいみたいで、春先に導管の水を押し上げているとのこと。
切ったら水がしたたりでてきました。
カエデも同じ様に根圧により水を押し上げていて、それを採取して煮詰めると
いわゆるメープルシロップになります。
根圧をあげるために糖分を使っているらしいです。
サルナシも甘いんだろう、と思って味見してみたのですが
全然甘くなかったです。種によって何を使っているのかは違うのですね~~~。。。

落葉樹の葉っぱはまだ出ていませんでした。
この時期、きれいに常緑と落葉が区別できます。
モミツガがたくさん生えています。



これは別の日に車に乗っているときに撮った写真です。
西米良村あたりの照葉樹林です。
標高が低いので、常緑が生えています。
すでにかなり展葉が進んでいて、森は色んな色であふれて
とても綺麗でした。この時期だけですね~~


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