北大で開催された森林学会に参加してきました~ そのついでに、苫小牧で調査をしようと思ったら、 |
まだまだ、冬・・・。 |
苫小牧では、森林に窒素をまいたら森林がどう応答するのか、という研究に参加しています。
窒素は植物にとってとっても必要な資源なんだけれども、一般的に、温暖な地域の森林は窒素が足りず、成長を律速していると考えらえていてます。
つまり、窒素を吸収するべく根っこががんばって、根っこを増やしたり、吸収効率を上げたりしていて、だからたくさんの炭素を根っこに使わないといけないので、幹が太ったり伸びたりするための炭素が少なくなり、成長が抑制されていると考えられています。
でも、窒素がたくさん降ってくると、根っこががんばらなくても窒素をたくさん吸収できるようになって、だから、根っこに使っていた炭素を幹とか葉っぱに使って、たくさん成長できる、ということが考えられます。
最近、化石燃料の利用などにより、大気から森林への窒素インプット量が増加してることが頻繁に報告されています。あまりにもインプット量が多く、長く続くと、森林は成長促進を経て、衰弱に向かってしまうことが報告されています。というわけで、森林への窒素付加が森林生態系にどの様な影響を与えるのかを知るべく、人為的に森に窒素をまいて、どんな風に森林が変わるのかを調べるのがこの研究の目的です。
その中でも、私は森林の炭素の使い方がどんな風に変わるのかを調べたりしてます。今回やろうと思っていた調査は、落ち葉の分解速度を調べるべく、落ち葉を網バッグの中に入れて、秋に放置していたものを回収して、どれだけ重量減少したのかを調べようとしていたんだけれども、結局、無理でした。。。
こないだの秋・・・、落ち葉を網戸バッグに入れたものを・・・ |
こんな風に並べて・・・ |
動物よけに網もはって、放置していました。 今回、およそ6か月後ということで、この一部を回収して 重量減少を調べようと思ったんだけれども・・・、断念。。。 |
いわゆる、リターバッグ実験といいます。今回できなかったリターバッグの回収は、雪が溶けたら北大研究林の学生さんにお願いできることになりました。よろしくお願いします。。
あ、でも、一番の目的は施肥実験ミーティングだったので、無事にミーティングも終って、胸をはって明日福岡に帰ります。
あさってから新年度だ!!
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